【結果報告】第2回ITC近畿会セミナー「ITを活用した人材育成」
日時:2011年10月22日(土) 13:00~17:00
会場:大阪市東淀川区東中島1-18-27 新大阪丸ビル・新館606号室
主催:特定非営利活動法人ITC近畿会
後援:特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会
【結果報告】第2回ITC近畿会セミナー「ITを活用した人材育成」
プログラム
【第1部】13:10-14:00 教育現場におけるe-learning(ICT)の活用
【講師プロフィール】阿部一晴(あべいつせい)氏:
1984年NECソフトウェア関西(現:NECシステムテクノロジー(株))入社 1997年~1998年NEC Systems Laboratow、Inc.(米国カリフォルニア州)駐在。以後インターネット関連ビジネスの拡販・コンサルティング担当のマネージャーを経て2001年3月退職
2001年4月より京都光華女子大学情報教育センター長/人間科学部メディア情報専攻准教授
専門領域は「情報通信技術の社会応用」。「情報教育と教育の情報化」
講演者の所属先である京都光華女子大学は、同規模大学としては比較的情報化が進んでいる。同大学での情報システムや他大学とのe-learningによる連携教育等について事例報告があった。個々の学生に対する入学前から卒業後にいたるまでの総合的な学生支援によって不安や疑問を解消するとともに、個別対応教育によってより高度な水準で教育理念と学力の達成を図るというエンロールメント・マネジメントを全学体制で実施している。基礎学力、学習意欲、生活実態といった広範な学生評価情報についてのアセスメントの体系化、特別な配慮を要する学生へのトラッキング・サポート(不登校ゼロ計画)、ラーニングコミュニティの創出によるピアサポートの充実という 3施策を有機的に接合することによって、学生支援と教育モデルの統合度を高め、隙間と取りこぼしのないサポートを実現し、創発的な学生支援効果を増幅させる試みについての報告もあった。
【第2部】14:00-14:30 クラウド型ラーニングマネージメントシステムサービスSTAR―LMSの紹介
スターネット株式会社大阪営業部サービス事業推進室長 鳥取武司(とつとりたけし)氏
ラーニングマネージメントシステムサービスSTAR―LMSの特徴 1)クラウド上で使え、学習者の登録も簡単。2)マニュアルもあり、ツールの使い方は易しく、直感的に使える。3)学習者各個人のメニューにて実施すべきコンテンツと学習結果の情報を一覧管理ができる。4)受講者の理解度や全体とのレベルの比較もできる。5)コンテンツは、自社の状況に合わせて3ステップで簡単に作成できる。6)初期投資が抑えられ、コンテンツの外注などの運用コストも抑えられる。 などである。
【第3部】14:30-15:00 キャリア教育体験(ワークショップ)
【講師プロフィール】吉田咲子(よしださきこ)氏: 1985年NECソフトウェア北陸入社、1988年5月NECソフトウェア関西(現:NECシステムテクノロジー(株))入社。汎用機用業務パッケージ(人事・給与)の開発等を担当、販売店向け情報リテラシー教育、eビジネス関連を担当しながら、1998年より光華女子短期大学(現:京都光華女子大学短期大学部)非常勤講師を委嘱。2001年9月退職。
現在、京都光華女子大学キャリアセンター・キャリア教育推進室専任講師。
専門領域は「情報通信技術を活用したキャリア教育の推進」
社会への出口である大学と実社会との接点という視点で、ここ数年特にキャリア教育というものが重視されている。人材育成ということを考えるにあたり、学生が大学で実際に受けているキャリア教育でのツールを使ってのワーク体験。1)子供のころから現在までのモチベーション曲線を描く。 2)そのきっかけとなった印象に残っている出来事とその理由を書き出す。3)やる気上昇・降下の要因分析。4)今後10年間(または5年間)で達成したい目標の記述。 1)について実施。
【第4部】15:15-16:15 企業内教育におけるe-learning活用について
株式会社デジタル・ナレッジ西日本支社長 小松理人(こまつまさと)氏
1)会社設立以来16年間「e-learningのみ」に取り組んでいる。2)2009年9月NTTとe-learning事業会社を設立。3)取引先は企業・官公庁、スクール事業会社、学校・大学など多岐にわたり活用されている。主な特徴は、1)研修・講義のe-learning化、集合研修・講義の補完。2)いつでも何度でも学習できる。3)教材が蓄積できる。4)多様な形式でテストを実施し、結果の分析ができる。
【第5部】16:15-17:00 人材育成にICTが出来ること (京都光華女子大学 阿部一晴氏)
企業を取り巻く環境(年功序列や終身雇用)は大きく変化しており、人材育成というものに対する考え方も変化している。ICTを積極的に活用して「ユビキタス社会」を実現するための新しい技術等も多数実現されてきている。その一方、今後ますます高度化するであろうICT社会を支えることができる人材の絶対的な不足やそれに起因する問題が指摘されている。ソフトウエア工学分野において、基礎力・適応力・実践力の三つの能力の育成のための実践プログラム教材開発のプロジェクトが、日本を代表する4企業と9大学院の融合連携で進行している。 情報化社会は短期間に急速に進展してしまった。情報倫理の問題で言えば、経営者の知らないところで、会社の情報を悪いとも思わず、SNS・ツイッターなどのメディアを使って発信してしまうケースも見られる。ICTを駆使する情報システムは、人間による情報処理機能と相互補完的に機能することによって貢献するものである。経営者の意思が明確に伝わる企業の組織能力、組織特性が企業のITガバナンス・情報化の成否に重要な影響を与えている。
以上