日時:2010年11月27日 13:00~17:00
場所:大阪市立いききエイジングセンター
主催:特定非営利活動法人ITC近畿会
後援:特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会
プログラム
【第1部講演】13:10-15:00
講演テーマ名:「経営力を高めるアメーバ経営」
講師:浅田 英治氏 (KCCSマネジメントコンサルティング株式会社 代表取締役専務)
講演概要 : 企業の成長発展を支える経営の要素とは何か、アメーバ経営の考え方とその実践について
【第2部講演】15:15-16:45
講演テーマ名:「アメーバ経営を支える情報システム」
講師:石田 智喜氏 (KCCSマネジメントコンサルティング株式会社 経営情報システム事業部)
講演概要 :日々正確かつタイムリーに経営情報を経営者や現場にフィードバックするためのシステムの考え方や運用について
【質疑応答】16:45~16:55
【第1部講演】
講演テーマ名:「経営力を高めるアメーバ経営」
講師:浅田 英治氏 (KCCSマネジメントコンサルティング株式会社 代表取締役専務)
企業の成長を阻害するものは組織の肥大化である。
中小企業と腫れものは大きくなるとつぶれる(稲盛さんの話)
経営者と従業員はベクトルを合わさないと会社の軸がぶれてしまう。
会社で共有すべき軸とは、①経営理念、②企業文化 ③経営システムである
○経営理念
経営理念とは会社の目的ほうしんを示したものであり、日頃からわかりやすく説明し、
共有、浸透させることが大切。
京セラでは従業員に1年で2日、経営理念を理解する研修する日がある。世界中の従業員が対象。
これをやめるとと会社がダメになると考えられている。詰め込み式の研修ではなく
自分の考えを述べる形の研修である。
○企業文化
企業文化とは経営者と企業幹部が作った暗黙の了解である
良い会社は仕事に真剣に取り組む。お客さんのことや自社のことを真剣に考える文化がある。
京セラグループは燃える集団づくりを大事にしている
運動会を今も大事にしている。2000人くらいが参加する
勝つチームは業績が良いチームであることが多い。そういうチームは熱気があり、
目標に向かってみんなが力を合わせている。職場でも同じ雰囲気があるということ。
○経営システム
永続的に会社、組織を維持発展させる仕組みのことで、経営管理システムと人事管理システムの
二つに分けられる。
経営管理システムとは会社の実情がわかる。人事管理システムは人を育成する仕組み。
トップだけが経緯数値をみるのではなく、一般社員やパート社員も収支を把握している
トップや幹部が決めたことを徹底するのではなく、現場のみんなが意見を出し合うために
行っている。そのためには現場の人でもわかる情報を提供する必要がある
○アメーバ経営とは
①非常に小さな組織に分け、役割と責任を明確にすることである。
たとえば製造業であれば営業、製造、技術、管理に分けられる
②収支計算は京セラ独自に考案した時間当たり付加価値を採用している
③経営情報として財務情報と合致した正確な情報をタイムリーに提供する
大事なことはアメーバ―レベルで月次採算計画を立てることである。
計画に対してPDCAサイクルが回すことが大事である
自分たちの部門計画は自分たちで立案する。問題が発生した場合は、自分たちで
予定を修正し、なんとしても目標を達成する。
リーダーが中心になって採算収支あわせることを毎日意識している。
○アメーバ―経営の目標
全員参加の経営の実現
トップダウンとボトムアップの融合
リーダーの育成
経営数値をしっかりみている。部下を育てることができる。
声の大きさに比例しない
○アメーバ経営を支える仕組み
ビジネスフローを明確
ものと伝票の1対1の対応する。ダブルチェックする仕組みを構築する
新事業になってもこの仕組みを適用する
○アメーバ経営で変わるもの
経営幹部の経営力が向上する
自ら変革を行う姿勢がでる。予定作成時にリーダーシップができる
結果を出せる幹部、出せない幹部が明確になる
結果が出せない人はポジションは外れるが、給料が下がらない仕組みがある。
全社員に起こる変化
採算意識が高まる
組織上下間のコミュニケーションが活発化される
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【第2部講演】15:15-16:45
講演テーマ名:「アメーバ経営を支える情報システム」
講師:石田 智喜氏 (KCCSマネジメントコンサルティング株式会社 経営情報システム事業部)
○アメーバ―経営の目的に必要な制度
①会計制度
②教育制度
③組織制度
○5つの要素を情報システムには重要視している
①実績管理と残高管理機能
②情報の一貫性
③タイムリー情報フィードバック
④ものと伝票の1対1
⑤変化に強い
要件①実績管理と残高把握
実績とは稼ぎ、経費、時間
残高とは受注残、発注算、在庫、売掛金、買掛金
要件②情報の一貫性
財務会計と管理会計が連動していること。
管理会計を理論値で計算している企業があるが、財務の数値とあってないと
経営陣が見なくなる。これでは管理会計の仕組みが使われなくなるのでダメである。
要件③タイムリーなフィードバック
翌日には実績が見えている必要がある。数量ではなく、金額で見れることが必要。
生産高を金額でとらえることが特徴。これができないと収支計算できない。
要件③モノを動かす際には必ず伝票が必要
在庫管理。月末の棚卸で在庫修正している企業が多い
これでは月次数字が確定するのが遅くなる。
遅くなると対策が打てないので、現場で活用できない
要件④組織変更や運用ルールの見直しに即時に対応
組織変更があったときにシステム変更で多大な時間や投資が必要な企業がある。
これでは収支計算する期間に空白期間が生まれ、ダメである。
○データのフロー
伝票のチェックは基本的に2重チェックされる。
受注伝票では注文と一致しているか、または売掛や買掛残高が一致しているか販売部門が
入力するが、管理部門がチェックしている。入出庫など在庫も生産部門だけでなく、
管理部門がチェックしている
管理部門の把握している数値が正しい数値とされる。管理部門はアメーバ経営の中枢的存在
○導入効果
1経営幹部の経営力を高める
2現場が日々の活動で自部門の数字を自ら見るようになる
3トップマネジメントとのコミュニケーションが高まる
4信頼性の高い経営数字を把握できるようになる
5全社運用ルールが整備される。管理部門が主体の運用ルールとなる
6粗利の把握精度が向上
7月次締めが早くなる
8売掛買掛の管理を全社統一で行える
9伝票の入力ミスが削減される