ITC近畿会の履歴書ー第3回

  • 2008年11月 7日(金) 02:34 JST
  • 投稿者:
    HP委員会

ITC近畿会の履歴書ー第3

ITC近畿会会長 田内 幸夫


ITC近畿会々員数の変化

 ITC近畿会の設立趣旨に大勢の方々に賛同頂いたこと、また設立当初の理事にケース研修のインストラクターが複数名在籍していたことから、ケース研修の終了時にはインストラクターがITC近畿会への参加を呼びかけ、設立時には近畿地区のみならず、北海道、東京、名古屋、九州等に在住の方々も会員として参加頂きました。その後は順調に会員が増加し約300名弱となり、「世界で一番のITCコミュニティー団体である」と豪語できるほどになりました。

  しかしながら、約300名の会員数をピークにその後(04年ごろから)会員数は減少傾向をたどって今に経っておりますが、その原因は、

1.近畿地区におけるITCコミュニティー団体の増加

 前回にも少し述べましたが、その後各県別(兵庫、京都、滋賀、和歌山、福井)にコミュティー団体が設立され、関西のITCが夫々の県別団体のみに所属するようになったこと及びITCを事業として推進するための組織が設立され始めたこと等から、ITC近畿会への参加数は大きく減少に転じ始めました。現在全国で同様の組織は181存在するといわれております。

2.資格ポイント制度の変更

 ITコーディネータ協会設立時には、その資格を維持するための知識ポイント確保のためには多数の研修会に参加する必要があり、その目的の為にITC近畿会に参加する人も多く見られましたが、その後資格制度が大きく変更され(2006年度から)、所属企業の中での勉強会や関連月刊誌の購読等でもポイントの確保が容易になり、そのことから地域コミュニティー団体に所属する意味が無いと判断する人も増え始め、これも会員減少の一因になっています。

3.ITCの経歴(所属)の変化

 資格制度開始時点では、有資格者は「経営系」(税理士、公認会計士、中小企業診断士等)と「IT系」(情報処理技術者、システムエンジニア、システムベンダー企業社員等)とがほぼ同数でありましたが、その後はIT系の資格者数が順調に増加したのに対し経営系の資格者数はほとんど増加せず、最近のケース研修ではシステムベンダー企業の社員がそのほとんどを占めているように成っています。これらの人々は資格を確保しても企業の中での業務が最優先であることからか、また所属企業内での研修会でポイントが確保されるとの判断からか、近畿会の如きコミュティー団体に所属する人が減収しているように見受けられます。

4.ITC資格者数の増減

 ITC資格制度開始時では「2005年までに有資格者を1万人にする」との経済産業省の目標がありましたが、その後資格者は思ったように増加せず、現在は約7千名のままで推移しているようです。この原因は、毎年新資格者は増加するもののその人数とほぼ同数の人が資格更新をせず、折角取得した資格を放棄するといわれております。

このことから、ITC近畿会においても新入会員は毎年増加するものの逆に退会する人も増えているのが現状であり、会設立当初からは構成メンバーも大きく変化したと認識しています。 

新ホームページの開設

 ITC近畿会の広報活動の手段としては、前回ご紹介しましたようにパンフレットを作成しましたが、当然のことながら「電子媒体による広報の手段」としてホームページ(以下HPと略)の作成も致しました。 

 現在のHPは三代目に当たりますが、初代のHPはある理事からの寄付によるパソコン上に構築しそれを()関西情報・産業活性化センタ様に設置して頂きスタートいたしました。このHPは当時の理事様が全くの単独でボランティア活動によるものでありましたが黎明期のHPとしては本当に良くできていたと思います。ただHPの目的が曖昧で有ったかもしれません。

 その後、初代のHPはサーバーパソコンが老朽化していたことともあり、それを放棄し新メンバーによる全面改訂することを決定、理事体制の中に「HP委員会」を設立しその委員会の献身的ご努力が開始されました。そこではレンタルサーバーを活用すると共にHP運営をある企業に全面委託する方法で開始することになりました。ここではコンテンツも充実し始めましたが、HPの目的が「会員向け」とするのか「ITCを活用する企業経営者」とすべきか激しい議論が繰り返されました。

 HPの目的議論の中で、前述のように会員減少傾向の状況から「会員サービス:各種情報提供」が最重要であるとの結論を得ましたが、第二代目のHPはコンテンツの追加変更は全て運営会社に依頼する方法であり限界も感じていたところ、運営会社も「負担が大きいのでこの仕事の継続が困難である」との申し出を受け、いよいよ第三代目のHP構築を開始しました。

 現在のHP構築については現HP委員長が中心になり、これの構築に参加意思のある会員を募集(その後理事として会の運営にご参加頂いています)、複数名で原案を作成、理事会での協議、協力企業の募集とRFP作成、提案受領の各工程を経て、それなりの投資により完成しました。

 現在のHPは、理事が自由に記事が書ける等の機能も備えた他、コンテンツも充実していると思っています。(各種情報が提供されていますので、時々はご覧頂いた上で多くの意見を頂戴しながら、会員皆で発展させて欲しいものです。)  

IT経営応援隊事業への参画

 経済産業省は99年より、中小企業のIT活用支援策としてITSSP事業(ITソリューションスクエアプロジェクト:IT化支援のための講演会、専門家派遣等)を展開しておりましたが、ITC制度の認知度が多少なりとも向上したことから、これを発展させITCを活用したプロジェクトとして「IT経営応援隊」を2004年に立ち上げました。この応援隊は経済産業省本省に本委員会を設置する他、近畿では局に「関西IT経営応援隊」を組織化し活動を開始しましたが、この企画運営会議にはITC近畿会も企画運営会議の主要メンバーとして参画し、現在まで毎年の企画に意見を述べる他、決定事項を近畿会のみならず近畿の同コミュニティー団体への情報提供を行っています。(関西IT経営応援隊の事務局は()関西情報産業活性化センターにおかれています。)

関西IT経営応援隊
 

 そんな関係から、2006年度の総会は6月3日に東大阪にて開催されましたが、その日の午前中に総会を終え、午後は関西IT経営応援隊の主催による中小企業経営者向けの講演会(1日IT経営応援隊)を開催するなどこの事業に深く関わってまいりました。

 また、ITC近畿会は当然のことながら私達の母体である(特非)ITコーディネーター協会とは特に関係が深く、毎年の総会に現在の関会長、下田専務理事、久保寺常務理事などが交代でご参加頂き協会の現状等についての講演をして頂いておりますことはご承知の通りであります。 

 このように順調に発展してきたITC近畿会も今極めて大きな曲がり角に差し掛かっていると認識していますが、今後の発展性への期待等について次回書いてみたいと思っています。

 関西IT経営応援隊 企画運営会議の様子 (当時の応援隊HPより) 

関西IT経営応援隊会?? 企画運営会??の様??

 2004年9月30日に第1回企画運営会議が開催され、企画運営会議メンバー(*)が、今後の進め方や各WGの方向性などについて議論しました。
 
ITC近畿会、NPO法人IT百撰アドバイザー・クラブ、関西IT推進本部、大阪商工会議所、(財)関西情報・産業活性化センター、近畿経済産業局

(第4回に続く)


執筆者紹介
1966年 NEC日本電気(社)入社、SEとして、主として鉄鋼業の大型システム開発に従事。その後営業職に転じ、関西地区で営業部長。同社関連会社に出向し、システム技術本部長等を歴任。
1997年 住友金属システム開発(株)に出向し、取締役。2000年 NECに復帰し新規事業企画を担当。2003年 NECを退職。2004年 有限会社エスアイエルを設立し同社代表取締役に就任。現在、主として関西地区中堅・中小企業のIT化支援活動に従事。

 

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