ITCケース研修レポート第6回 ケース研修の最初の演習

  • 2007年12月25日(火) 23:00 JST
  • 投稿者:
    HP委員会

第6回 ケース研修の最初の演習

                                  ITCインストラクター 大塚有希子

 ITCの皆さん、ITCを目指しておられる皆さん、こんにちは。
ITCインストラクターの大塚有希子です。今回は、ケース研修の最初の演習についてお話します。

 グループ演習はモデルケースについて検討することは以前お話ししましたが、教材として、モデル企業の財務諸表や会社概要の他、経営者や従業員へのインタビュー内容などが詳しく記載されています。それに基づき、まず企業と経営者の意向を理解しITC活動を任されるまでの、いわばITCとしての営業活動ともいえる演習を行います。

 ITCプロセスそのものも重要ですが、この演習も、経営者にどれだけ信頼されるかITCプロセスをどれだけ理解しているかがを問われる課題です。
このあたりは税理士・中小企業診断士や独立系の受講生の方の独壇場ともなりますが、企業内SEの方にとっても日頃とは違った視点で顧客を見直すことができるのではないでしょうか。特に営業担当の方、ITC取得後の独立を考えておられる方にも特に役立つ演習かもしれません。

 また、損益計算書や貸借対照表など財務諸表と言われる決算情報の簡単な見方も演習します。「収益(利益)=売上―経費」という式は基本中の基本ですが、経費中での固定費・変動費の割合や、負債(借りているお金)や資産(会社のお金)といった基本的な会計用語を少しでも知っておけば、会計的な面から会社を理解することができるでしょう。システム導入でどのどんな経費が削減されたり増加したりするのか、会計的な面から効果を理解する一助ともなると思います。  

 

         


 ただ、現実には、非上場企業では経営者の信頼を得るまで財務諸表を見せてくれるとは限りません。その場合は上場企業など同業他社で入手できる情報から業界を知る手がかりとすることもできます。
 公開されている企業情報は、四季報や帝国データバンクなどのデータやインターネットから、業種指標は中小企業庁やTKCのサイトなどからも入手することができます。
私は、金融財政事情研究会発行の「業種別貸出審査事典」をよく利用します。一冊一万円以上数巻に及ぶ書籍ですが、金融機関の融資審査の参考図書で、商工会議所などにも蔵書されています。国内の1000種以上の業種について業界構造・流通構造から業界慣行や与信構造、技術動向まで詳しい情報を得ることができます。

 「売上高増加率」「在庫回転率」「経常利益率」様々な財務指標がありますが、これから学習される場合でも計算式を暗記しておく必要はありません。財務分析のサイトやソフトウェア、書籍などを利用すれば数値を入力するだけでOKなので、各指標がどのようなことを分析する場合に使われるかを、参照できるようにしておくと便利です。

 また、ご感想・ご意見やケース研修についてこんな事が聞きたいなどご要望があれば是非、近畿会お問合せサイトまでお寄せください。

 

執筆者紹介

大塚有希子
   銀行経営戦略部勤務を経て独立。人事・財務・経営情報化を中心に全国で中小
  企業の経営戦略策定実行支援を行う傍ら、2001年よりITCインストラクターとして
  ITC育成や大学における指導を行う。
   数少ない女性インストラクターの中でも気さくな人柄と、豊富な実績事例でケース
  研修の盛り上げ役として大阪地区だけでなく、東京地区をはじめ  全国のケース
  研修に出講している。
   また、幅広いネットワークで受講生からの相談に応えるなど、研修修了後も受講
  生のお姉さん的存在として頼りにされている。
    有限会社FPサポート   http://www.fp-s.co.jp/

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